ミラまちクリニック

血管外科 Vascular Sugery

血管外科について

全身の血管に対する治療を行う診療科です。
治療法は手術から薬物療法など多岐にわたります。

血管外科とは、心臓と脳を除く全身の血管を対象にした外科の専門分野です。
主に、動脈瘤などの血管が拡張してしまう「拡張疾患」と、閉塞性動脈硬化症のように血管が閉塞または狭窄し、血流が悪くなる「閉塞疾患」の治療を行います。
これらの疾患は、拡張して破裂するリスクや、閉塞・狭窄による虚血を引き起こす恐れがあり、それぞれ適切な治療を施すことが重要です。

バスキュラーアクセス

疾患一覧

バスキュラーアクセス

バスキュラーアクセス

下肢静脈瘤

下肢静脈瘤

バスキュラーアクセスについて

患者様に合わせた手法で透析を行います。

バスキュラーアクセスは、血液透析に必要な血管へのアクセス手法の総称です。
透析シャントとしても知られるバスキュラーアクセスには、いくつかの主な種類があります。

バスキュラーアクセス

バスキュラーアクセスの種類

AVフィステュラ(内シャント造設術・動静脈短絡術)

  • 1.この手法では、患者の主に上腕の静脈と動脈を直接つなぎ合わせることで動脈血を静脈へ流れるようにすることで、血液透析時の血管アクセスを確保します。
  • 2.自分の血管を使用するため、長期的に使用することができ、感染や血栓のリスクが低いとされています。

AVグラフト(人工血管使用)

  • 1.この方法では、人工血管(グラフト)を使用して、静脈と動脈を交通させます。
  • 2.前腕に静脈がない、あるいは細く、AVフィステュラの形成が難しい場合に使用されます。

中心静脈カテーテル(CVC)

  • 1.中心静脈カテーテルは、首や鎖骨の静脈に挿入され、透析に必要な血液アクセスを確保します。
  • 2.主に短期間の透析や、AVフィスチュラやAVグラフトの形成が難しい場合に使用されます。

バスキュラーアクセス

バスキュラーアクセスの選択は、患者の血管の状態や医師の判断によって異なります。
適切なバスキュラーアクセスの選択と管理は、透析治療の成功に不可欠です。
通常
通常
自己血管内シャント
自己血管内シャント
人工血管内シャント
人工血管内シャント

シャントトラブルについて

シャントのトラブルとしては、主に「うまく血流が取れない」、「返血の圧が高い」、「シャントが刺しにくい」などがありますが、シャントに用いた静脈あるいは動脈が、「狭窄」あるいは「閉塞」していることが原因です。

その他に、シャント静脈の瘤、手指の血流不全、シャント静脈高血圧、感染、痛みなどがあります。
当院では、いずれも対応可能なので、一度ご相談ください。

手術、カテーテル治療について

シャント造設術・再造設術

新規作成から再手術症例まで、なんでも対応いたします。まずはご相談ください。
また、シャント造設の際には透析を行なっている施設の看護師あるいは技師さんとのコミュニケーションが最も重要と考えます。

お気軽にご相談ください。
何度も造っているけどうまくいかない、など困難症例もご相談ください。

人工血管を用いた内シャント造設術

自己血管を用いた内シャント造設を第一選択としていますが、どうしても自己血管での造設が困難な症例では適応とります。
豊富な経験をもとに、患者個々人に最適な内シャントを造設します。

シャントカテーテル治療

様々な理由でシャント血管が狭窄あるいは閉塞した場合、エコーを用いてシャント血管内にカテーテルを挿入し、狭くなった箇所を膨らます、あるいは血栓を取り除きます。
緊急の場合でもお気軽にご相談ください。

シャント静脈瘤

長期間使用しているシャントの場合、穿刺部などが瘤化しこぶ状となります。
ある程度の大きさとなると破裂の危険もあるため、ご紹介ください。
バスキュラーアクセス

シャント感染

主に人工血管を用いた内シャントに起きます。
治療は人工血管の抜去となりますが、リスクを伴うため治療経験豊富な医師にお任せください。

手術、カテーテル治療について

その他、スティール症候群、シャント静脈高血圧、動脈の表在化など
シャント側上肢が腫れる、シャント側手指の色が蒼白・痛い、透析時に血管痛がある、長期留置カテーテルが必要、もうどこにもシャントを作る血管がない、など何かお困りのことがあればご相談ください。
バスキュラーアクセス

下肢静脈瘤について

下肢静脈瘤は足のだるさや、むくみなどの症状がおこり生活の質を低下させます。

下肢静脈瘤は急に悪化したり命にかかわることはありませんが、足のだるさや、むくみなどの症状が慢性的におこり生活の質を低下させます。
気になる症状のある方は是非ご相談ください。

整形外科

このような症状はご相談ください

  • 足の血管が浮き出て見える
  • ふくらはぎがだるい
  • 足のこむら返りが頻繁に起こる
  • 足に腫瘍ができた
  • 足がほてる
  • 足のむずむず感がある
  • 足にかゆみや湿疹がある
  • 足の色素沈着がある

下肢静脈瘤について

下肢静脈瘤は、足の静脈が拡張してコブのようになった状態を指し、足のだるさやむくみなどの症状を引き起こす可能性があります。これは良性の病気で、通常は命に関わるような急激な悪化は見られませんが、慢性的な不快感や生活の質の低下をもたらすことがあります。
下肢静脈瘤の症状はほとんどがふくらはぎにおこります。足に血液がたまることによっておこるので、午後から夕方に症状が強くなるのが特徴です。

下肢静脈瘤になりやすい人

下肢静脈瘤は女性に多く見られ、年齢が上がるにつれてそのリスクも高まります。特に遺伝的要因は重要で、両親が下肢静脈瘤を持っている場合、子供が将来的に下肢静脈瘤を発症する確率は非常に高いとされています。妊娠は下肢静脈瘤のリスクを高める要因の一つであり、ホルモンの変化が静脈の弁の機能不全を引き起こしやすくします。

また、長時間の立ち仕事は下肢静脈瘤の発症に関連しています。調理師、美容師、販売員など、動きが少ない状態で長時間立ち続ける職業に就いている人は、特に注意が必要です。これは静脈内の圧力が増加し、静脈の弁に負担がかかるためです。1日に10時間以上立ち続ける人は、下肢静脈瘤が重症化する傾向にあります。

肥満や便秘も下肢静脈瘤のリスクを高める要因として知られています。体重が増加すると、腹部の圧力が上昇し、脚への血液の戻りが悪くなることが原因です。便秘による過度の力みも同様に腹部圧を高め、静脈への負担を増加させます。

下肢静脈瘤になりやすい人

下肢静脈瘤は女性に多く見られ、年齢が上がるにつれてそのリスクも高まります。特に遺伝的要因は重要で、両親が下肢静脈瘤を持っている場合、子供が将来的に下肢静脈瘤を発症する確率は非常に高いとされています。妊娠は下肢静脈瘤のリスクを高める要因の一つであり、ホルモンの変化が静脈の弁の機能不全を引き起こしやすくします。

また、長時間の立ち仕事は下肢静脈瘤の発症に関連しています。調理師、美容師、販売員など、動きが少ない状態で長時間立ち続ける職業に就いている人は、特に注意が必要です。これは静脈内の圧力が増加し、静脈の弁に負担がかかるためです。1日に10時間以上立ち続ける人は、下肢静脈瘤が重症化する傾向にあります。

肥満や便秘も下肢静脈瘤のリスクを高める要因として知られています。体重が増加すると、腹部の圧力が上昇し、脚への血液の戻りが悪くなることが原因です。便秘による過度の力みも同様に腹部圧を高め、静脈への負担を増加させます。

治療法

下肢静脈瘤の治療は “保存的治療”、“硬化療法”、“手術”、“血管内治療”とお菊分けると4つの方法があります。
静脈瘤のタイプや患者さんの状態によってどの治療法か決めて治療を進めます。

■保存的治療は、生活習慣の改善や弾性ストッキングなどで症状を改善したり、進行を予防する治療です。
■硬化療法は静脈瘤に薬を注射して固めてしまう治療です。
■ストリッピング手術は、静脈を切除し、引き抜く方法です。
■血管内治療は低侵襲治療で、高周波(ラジオ波)またはレーザーを使用する血管内焼灼治療と、接着材(グルー)を使用するグルー治療があり、日帰りで治療することができます。

また下肢静脈瘤は徐々に進行していく病気でなのでさらなる病気の進行や悪化を防ぐために、食事や運動など日常生活の改善も大切です。


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